8月の頭に。確か、台風10号が通りすぎて、11号が来るまでの隙間タイミングで登った。
2014/8/7。経路と距離はこんな感じ。
こんな装備で。
- Columbiaの登山靴
- ユニクロのエアリズムVネック半袖(紺)
- ストレッチのあるカーゴパンツ
- 雨合羽(透湿速乾系)
霧島という名前
登山口から少し離れたところに宿を取っていたんでタクシーで登山口へと向かった。その車中で運転手さんからいろいろと話しを伺った。高千穂峰は天孫降臨の地である、という話は知っていたが、霧島という地名はそれにちなんだ名前だった。
日本の神様が高天原から日本を見下ろしながら、どこに行けばいいのか目を凝らして探していた。そうすると、高天原から霧の中に島のように浮かぶ山々の頂きが見えた。九州の山は鋒が高い山が多く、霧に浮かぶ島のように見えた。それで霧島というらしい。
ちなみに、霧島神社というのも近くにあるのだが、こちらの神社は柱の朱色が鮮やかな神社だった。これはその昔、沖縄征伐をした武将?がいて、その人が沖縄文化の朱色に感化されたらしい。「これいいじゃん!」的に。
目指せ天孫降臨の地
台風がきてる直前だったけど、いい天気。
登り始めてすぐに道を塞ぐヘビを見つけた。
山のヘビは神様の御使だっけ?天孫降臨の地とか言われてるくらいだしこれくらいのことはあるでしょう。新燃岳の噴火で火山灰が降ってきてそれが道を塞いでる。噴火して結構経つし、人が歩く場所は灰がなくなっているが、道の傍にはまだまだ残ってる。
途中で知り合った爺さんと一緒に登ることになった。なんと400回も登ってるらしい。こちらはビギナーなんで、こういう玄人に付いて行けば間違いないだろう。湿っぽい雰囲気のいい道。
少し進むと雰囲気がガラリと変わる。険しい道になり、岩登りのような様相を呈してくる。ちゃんと道を選んで進まないとエラいことになってしまう。
そして天気も悪くなってきて、雨が降り出してきた。
お鉢。昔、火山だったのがふさがったものかな。
馬の背
高千穂峰の登山で一番のクライマックスだと思う。馬の背と呼ばれる場所。いわゆる峰になっている。他山の峰と
両方が切り立っていることは同じだが、違うところは風を遮るものがなにもないということ。道が狭い上に風が吹き付けてくるため、危険地No1らしい。しかも霧が出ていて視界が悪い。
しかも手すりとか、ガイドの鎖とか何もない。軽く異世界感が味わえる。
あとすこし
馬の背を超えると残りはあと少し。だがここからがまた辛い。先程は岩肌が見えてるところに火山灰が積もってるところだったが、ここからは火山灰だけになる。
スニーカーで歩いてる強者がいたけど、ぜったい歩きづらいと思う。まともな登山靴履いてても足が埋まってしまう。噴火で植物が埋まって死滅したのか、森林限界なのかわからないが、植物はほとんどない。
登頂
そうしてやっと到着。あいにくの霧で風景の見通しは悪いけど、逆鉾は雰囲気が出ていい。
ここで風雨がとても強くなった。一緒に登った爺さんはさっさと下山してしまった。本当、登って感慨に浸る間もなくすぐに。もう400回も登ってるから感慨もなにもないんだろう。こちらは少し休みたかったりしたかったので、少し休憩。
雨風を避けられるようにと山小屋に入ってお昼ごはんのおにぎりを食べてると、他の登山者も続々と入ってきた。みんな強くなってきた風雨を避けようと山小屋に入ってきたようだ。
下山
下山は山小屋で知り合った沖縄在住のおじさんと一緒になった。
少し晴れた。下りは岩山が少し滑りやすくなってたけど、楽に降りられた。